【茶碗蒸しじゃない】システム流用自家製かまぼこ

キュウリの95%は水分」と同じくらい、蒸し料理といえば「茶碗蒸し」を指す我が家。「翡翠餃子」は待てど暮らせど出てこないし、オシャレな「蒸し野菜」は望まれてもいない。しかし、なぜか「かまぼこ」だけは、たまに作りたくなる。

かまぼこは、自分で作ると、非常にめんどくさいことがわかる。まず、新鮮な白身の魚を探すのだが、どう考えてもそのまま食ったほうが美味い魚を、わざわざ加工してしまうことに対する罪悪感に打ち勝たねば、次のステップには進めない。

心を鬼にして購入した魚(今回はコチ)を、捌く。これもめんどくさい。小骨はのどにささるから丁寧に取り除き、アラについた身はスプーンでこそげとる。それでもまだ「取り漏れ」が結構あって、もったいないと感じてしまう。そよ風の扇風機なんかじゃなくて、「魚を入れたら身とアラとにキレイにわけてくれるヤーツ」を、誰かぜひ発明してほしい。

ほぐした身をフードプロセッサにかけるタイミングで、味付け。これが結構キマらない。蒸す前と蒸しあがりで塩分の感じ方が違うのはわかってるが、経験もろくにないため、予測しづらい。レンチンで味見サンプル作るテもあるが、口に入れる量でも印象がだいぶ変わるので、購入時点で量をケチった今回のようなケースでは、採用いたしかねるプランだ。結局「勘」ということになる。今回は生姜のみじんぎりをまぜてみた。

ここまで来たら、蒸すのは楽勝。茶碗蒸しのような微妙な温度・時間調整は必要ない(してないけど)。たまに菜箸でつついて、スーパーボールみたいな弾力になっていれば完成。

こんなに手間をかけて作っても、見た目も味も市販品に届かない自家製かまぼこだが、もしどこかで新鮮でうまそうな白身魚たちの「オイラをかまぼこにしてくれヨ~」という悲痛な叫び声が聞こえた時、ついまた救済の手を差し伸べてしまうに違いない。

白身魚「💢 お前にだけは絶対叫ばねーわっ!

 

2018-09-15 | Posted in 茶碗蒸しじゃないNo Comments » 
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