【133杯目】いくら茶碗蒸し(濃い)

前回「茶碗蒸し鮭茶漬け」に続いて、これまた旬のイクラを使った茶碗蒸し。以前「イクラの冷製茶碗蒸し」というのを作った際は、いまいち豪快さに欠けていたが、市販のイクラを使わず、「すじこ」をスターターにすると割安感があり、家庭でもそこそこダイナミックな丼が楽しめる。

すじこはイクラと違って膜に覆われているので、50℃くらいの塩水でほぐす。お湯を変えながら数回作業を繰り返すとイクラが白く濁ってくるが、温度が下がると元に戻るので心配ない。剥がれた薄皮を丁寧に洗い流してから味付けし、一晩も寝かせれば完成。購入時に比べると半分くらいにカサが減っている気がして、ふと「消えた1ドル」のクイズを思い出す

さて、できあがった茶碗蒸しの感想は…「イクラ多すぎじゃね!?」。いったい何が起きたのか。

茶碗蒸しはごはんと異なり、ちょっと濃い液体のようなもの。すこしでも比重の重いものを乗せれば沈んでしまうのは、理科で習ったとおり。イクラを表面にキレイに並べるには、のせるというより「浮かべる」感覚が重要だ。

そんなこともすっかりわすれ、得意げにドボドボと大量に入れたものだから、イクラが一気に沈み込んでしまった。それと同時に卵が浮き上がってくる。こんなところでのんきに「マントル対流とプレート運動のしくみ」を学習している暇はない。アツアツの卵でイクラはどんどん白くなる。かといって、沈み込んだイクラはどうしようもない。仕方ないので、最初の一投目には「人柱(イクラ柱?)」を担ってもらい、積み重ねるようにさらにイクラを投入した。その結果、極めてアンバランスな「なんか濃いイクラ茶碗蒸し」になってしまったのだ。

反省点はもうひとつ。やっぱイクラはご飯で食べたいよね。

 

2018-10-06 | Posted in 茶碗蒸しNo Comments » 
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