【135杯目】チキンラーメン茶碗蒸し

今季の朝ドラは、チキンラーメンの生みの親、安藤百福氏がモデル。このところ、昼飯のラーメン率が高いのは、劇中で何度もラーメンのシーンが出てくるからだろうか。夜食テロならぬ、ランチテロ。恐るべし。

日本三大「たまに無性に食べたくなるジャンクフード」といえば、マック、ポテチ、そしてチキンラーメンのこと(2018年俺調べ)。さらに「地球最後の日に食べたいものランキング」で、堂々第5位にランクインの(2018以下略)チキンラーメンだが、最近のハイクオリティインスタント麺に負けず劣らずの存在感はすごいの一言。ただ、個人的にどうしても解決できない難題がある。それは「これ、根本的にたいして美味くないんじゃね?」ということ。

タブー中のタブーな発言のような気もするが、ペヤングソースやきそばが生誕43年で、当時からあのクオリティだとすると、チキンラーメンは「味もレガシー」と言わざるを得ない。かいだんを降りるのに、わざわざ「かいだん」コマンドを使わなければいけないような味だ。もっとも、日清からは他に美味いインスタント麺がいくつも出てるのに、変わらぬ味で発売し続けていることが、そもそもすごいことだし、「美味くないのに食べたくなる」というのも、それはそれで偉大なことなのかもしれない。

チキンラーメン茶碗蒸しは、砕いたチキンラーメン適量を、薄めの出汁で溶いた卵液に入れ、蒸しあがりに残りのチキンラーメンと、卵黄をトッピングしただけ。見た目はお湯を注ぐ前の普通のチキンラーメンにしか見えないが、なんと、普通の食べ方より美味いと、嫁は言う。お湯でふやけた「いわゆるチキンラーメン感」と、ポリポリの「スナック感」を同時に楽しめるのは、言われてみると斬新。トッピングの卵も、いつもの食べ方だとスープに溶けてどっかに行ってしまうのが常だが、この方法ならしっかりと麺にからんで留まる。手間はかかるが、見た目を気にしなければレンチンで時短はできそうだ。チキンラーメンのアレンジは多岐にわたるが、それらの強豪にも引けをとらないレシピと確信した。

さて、そんなチキンラーメンは今年でなんと60周年。この魅力的な「たいして美味くない」味を、いつまでも守り続けてほしいと切に願う。

 

2018-12-01 | Posted in 茶碗蒸しNo Comments » 
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