【140杯目】卵黄の味噌漬け茶碗蒸し

嫁は茶碗蒸しだけでなく、ゆで卵、煮玉子、だし巻き、オムレツ、など、卵料理全般を好む。「嫁のたまご消費量がロータリーエンジンレベル」と、日頃から嘆いていたら、親戚から普段食えないような高級たまごをたくさんいただいた。お心遣いに感謝しつつも、とくになんの解決にもなってないことに気づく。

そういえば、卵料理でやっていなかった、「卵黄の味噌漬け」。美味しんぼで究極対至高の先駆けとなった伝説のメニュー。一度やってみたいと思っていたが、手間とコスパから敬遠していた。たまごを漬け込むためだけに大量の味噌を使うなぞ、どれだけブルジョアなのかという話。醤油漬けはたまにやっていたが、この好機を見逃さず、満を持しての挑戦。

手頃なサイズのタッパーに味噌を敷き詰め、ガーゼを敷いたら任意の数のくぼみ(たまごポケット)をつける。卵黄を崩さないように白身と分けて、ポケットに入れていく。卵料理全般に言えることだが、卵は常温に戻しておくと失敗が少ない。だし巻きやオムレツがうまくいかない理由の90%は温度のせいと断言できる。50度前後のお湯につけておけば、時短も可能。

準備できたら、数日放置するだけ。上面にも味噌をかぶせるのが正しいらしいが、片面でもじゅうぶん漬かった。このあたりは醤油漬けや煮玉子の経験が活きる。

できあがりは上々。水分が抜けて味が濃縮された黄身に、味噌のコクと甘みが染み込む。壇蜜も泣いて身を引く濃厚さとは、このことだ。

これを茶碗蒸しにするには…たんに乗せるだけ。なにも足さない、なにも引かない。シンプルイズベスト。とはいえ食感もほしいので、適当なスプラウトトッピング(舌の根も乾かないうちの、さっそくの蛇足)。ただし、例によって作った本人は食ってないので、味の所存は不明

せっかくなので、白ごはんでも食いたいよねってことで、自分はこちらで楽しむ。んー、至福の時間じゃ。

ちなみに、漬け味噌は、卵を2〜3回リロードしたあと、普通に味噌汁として使えた。まさかの、コスパ最強メニューだったんかい!

岩田養鶏場

2019-03-13 | Posted in 茶碗蒸しNo Comments » 
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