【143杯目】牡蠣清蒸茶碗蒸し
「包丁の練習用食材はいねぇがぁ」と、なまはげのように鮮魚売り場をうろつくのが日課だが、おかげでなかなかの掘り出し物にありつけることもしばしば。この日は殻付き巨大生牡蠣がお値打ちだった。
生食用なので、そのまま食うか、焼き牡蠣といきたいところをぐっとこらえ、敢えての「蒸し牡蠣」。しかも、美味しんぼで登場した「清蒸風」とやらに仕上げる(子供の頃の知識なので、ちゃんと調べたら、清蒸とは「中華風蒸し料理」のことらしい)。
蒸し器の準備が整ったら、殻をはずして並べ、薬味をのせて醤油をひとたらし。高温で「がっ!」っと蒸したら、これまた高温に熱したゴマ油を「ジャッ!」とかける。瞬間に広がる香ばしさと磯の香り。ぜひとも、鼻が詰まっていない時期に試したい。そして、間髪いれず、殻に凝縮した汁ごと、一気にいただく。はい、旨い!ほんで2秒後にはもう無い!なんたる瞬間美。これ食っちゃうと、リスク覚悟でわざわざ生牡蠣を食う行為が、不毛に思えてくる。
余分に用意しておいた牡蠣清蒸は、卵液にオイスターソースをまぜた茶碗蒸しにトッピング。もちろん仕上げにゴマ油を「じゅわぁ〜」。見た目、香り、味、そして、音。家族で存分に楽しんで、398円(税抜)。鈴木水産、あなどれん…(ららぽーと平塚店)。
2019-03-23 | Posted in 茶碗蒸し | No Comments »
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