【153杯目】穴子茶碗蒸し

冬が旬の鰻を夏の名物にしたのは平賀源内だが、同じウナギ目のアナゴは正真正銘「夏」が旬。この時期、市場ではあまり見かけない「生アナゴ」を見かけた場合、即買いしない者は末代まで呪われるという。

この日手に入ったのは、ワイドサイズのまな板対角線いっぱいの大アナゴ。刃渡15cmの出刃がペティナイフに見えるレベル。平塚ららぽーとの「鈴木水産」はダテじゃない。調理プランが見えない中、とりあえずヒレを切り取って皮目を湯引きする。

鉄板は「アナゴ天」。ゲキヤバのサクフワ感で、切りこぼした骨も全然あたらない。ついでの磯辺揚げは、衣に大量の生のりを投入したもの。ちくわをいったん蒸してやると、こちらもフワッフワに仕上がる。

せっかく蒸すならと、蒲焼も作成。蒸し始めは固く締まるが、蒸し続けるとふんわり柔らかくなってくる。甘めの味付けがオススメ。

茶碗蒸しは、木っ端部分を具にして、蒲焼と天ぷらをトッピング。肉厚でほどよく脂ののった旬アナゴは、鰻を上から目線で超えてくる。なのに、価格は5分の1くらい。かなり贅沢なメニューを高コスパで堪能できる旬のアナゴ、最強。

2019-06-29 | Posted in 茶碗蒸しNo Comments » 
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