【茶碗蒸し救済アイテム】なす

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俺の記憶が正しければ、茶碗蒸しは「蒸し料理」。調理のたびに、蒸し器を引っ張りだすことになるのは、自然の摂理。普通ならここで「メンドクセ」と思うわけだが、長くやっていると「ついでになんか作ったろ」という思考にシフトする。生命は環境に順応することで進化していくものだ。

では、蒸し器でできる料理とは何か。たとえばシウマイ。蒸し器と茶碗の間には結構デッドスペースができるため、そこを埋めるように配置すれば効率よく調理できるわけだ。あるいは蒸し野菜。ブロッコリーなんかがちょうどいい。他にも胸肉やアサリもよいが、今の季節イチオシはやはり「ナス」。
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ナスにざくざくと切れ目を入れておいて、茶碗蒸しのスキマにぶっこむ。このとき「あれ?ちょっと浮いてるかも?」と、満員電車内のちょっと背の低い女子高生みたくなっていても、気にしない。ナスが蒸されて柔らかくなると、自然と着地する。

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蒸しあがったら、ざく切りにして生姜と醤油をまぶす。茶碗蒸しから生まれた副産物の一品。ちなみにこの料理、水上勉著「土を喰ふ日々」の中で紹介されている。ナスを食わずに、夏が来るわけないのだ。

2016-07-12 | Posted in 救済アイテムNo Comments » 
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