【53杯目】大根で「おおきなかぶ」茶碗蒸し
普段なにげなく捨てられる野菜の部位ランキングベスト3(2016年8月俺調べ)といえば、「皮」「芯」そして「成長点」である。成長点とは、根菜の根っこと葉っぱのつながっているあたりで、実は野菜の「本体」ともいえる重要部位。食えばうまいし栄養価も高いのだが「調理しづらい」「汚れが気になる」「なんかキモチワルイ」などの理由で三角コーナー直行という残念な宿命を持っている。「腐らせるくらいなら干物にしろ」をポリシーとする貧乏性な俺にとって、ここを捨てることはご法度だ。
といっても、たいていは煮物で片付く。まず汚れをきれいに落とす。気になる部分は切り取ってしまえばいい。葉の根元の取りきれない土汚れは、煮物なら煮ているうちにとれる。今回はこれを茶碗蒸しにしてみた。するとなぜか、童話の「おおきなかぶ」を彷彿させるビジュアルになってしまい、少々ややこしい結果になったことは否めない。いっそ最初からカブでやってくれ、と、大根も訴えているような気がしなくもない。
ところで、「おおきなかぶ」の物語の結末だが「最後のネズミが吉田沙保里ばりに最強だっただけなのでは?」と、リオ五輪の閉会式を見ながら、ふと思った。
レシピ
材料(1人前)
- 卵 1こ
- 水 100cc
- 白だし 小さじ1
- 大根の成長点 1
作り方
- 大根の成長点は、あらかじめ15分ほど蒸しておく。
- 卵と水、白だしをよくまぜ、器に入れる。
- 蒸し器にかけて、弱火で10分程蒸す。
- 表面が固くなる直前で、大根の成長点をのせる。
2016-08-22 | Posted in 茶碗蒸し | No Comments »
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