【97杯目】むかご茶碗蒸し

山芋のツルにできる肉芽「むかご」。味も山芋そっくりなこいつをさっと塩ゆでするか、油で素揚げしたのでビールを飲むのがうまい。茶碗蒸しには、半分をフードプロセッサーにかけ、卵液とまぜたのだが、山芋よりアクが強いのか、黒ずんだ見た目で、食感も土っぽく泡っぽく、全然茶碗蒸しっぽくならなかった。天盛りと称してトッピングした粒のままのむかごが、どこかの小惑星に産み付けられた謎の生命体の卵のようで、気持ちが悪かった。

そういえば、以前山梨の上野原で「せいだのたまじ」という、いかにもご当地なじゃがいも料理をいただいたことがある。こぶりのじゃがいもを砂糖と味噌で甘辛く味付けした素朴なお惣菜を思い出して、残ったむかごを「せいだのたまじ」風にアレンジしてみた。とっかかる矢先、味噌がないというエマージェンシーが発令されたものの、醤油を使って致命傷を逃れる。芋の種類が違うせいか、結果的にあまり似なかったが、雰囲気、雰囲気。

味はともかく、長靴いっぱい食べたいよ!(アスベル)

 

2017-02-08 | Posted in 茶碗蒸し4 Comments » 

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