チャーシューを仕込むと大量のラードが使い切れない問題


「卵」「白子」「チャーシュー」は、三大嫁栄養素として、我が家では定着している。ゆで卵は必ず「7こ」仕込むのが決まりだそうだが、鍋を覗き込むたび、願いを叶える龍が現れそうなフォーメーションになってるな、と思う。

我が家でチャーシューを仕込む際、基本的には豚バラブロックを2本使う。これ以上の量は鍋が対応しない。沸騰したお湯に肉を投入し、ネギの青い部分2つ以上、たまねぎ1ことにんにく2〜3かけを皮を剥いて入れ、しょうが1かけを加えたら、調味せずそのまま弱火で1時間半煮る。これ以上煮ると、柔らかくなりすぎて扱いが難しくなる。

煮上がったブロックは、砂糖と醤油を煮立てたタレと一緒にジプロックに投入したら、そのまま冷凍してしまう。残ったスープは万能中華スープとして、野菜クズはカレーに使えば、無駄がない。

冷凍したチャーシューを冷蔵庫内でゆっくり解凍したら、食べやすくスライスしてタッパー保存。味が薄ければお好みで追いダレで調整。気の利いたラーメン屋では、チャーシューは食べる直前に切るものだが、処理するたびに洗い物が増えるので、家庭では一気に処理してしまうほうが合理的。我が家で、スライスしないチャーシューがあまり消費されないのは、手間の問題だろう。「切らないチャーシューは嫁も食わない」という言い伝えがあるくらいだ。

そうやってチャーシューを仕込むのはよいのだが、調子に乗って作りまくってると、思わぬ副産物に悩まされることになる。それが表題の「ラード問題」。ラードとは、豚の脂質をさすのだが、チャーシューを仕込むたび、その総量の20%くらいのラードが毎回生成される。

用途としては、チャーハンや、チャーハン。あるいはチャーハンという手もあるが、需要を供給が遥かに上回ってしまうため、一向に減る気配はなく、むしろどんどん増えている。一応タッパーでとっておくのだが、1つ、2つと、その数は徐々に増えていく。トイレのない我が家の冷蔵庫。原発を稼働すると発生する「核のゴミ」と同じだ。

それにしても、できあがったチャーシューは「豚脂肪を可能な限り搾り取った状態」といえるはず。それでもじゅうぶん「コッテリトロトロ」。もし完全に脂肪を取り除くために「あぶらとり紙」を推奨したら、京都が近畿から消滅してしまうかもしれない。チャーシュー、なんと恐ろしい食材なことか。

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