【26杯目】カッテージとホエーの元さや茶碗蒸し

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チーズの茶碗蒸しをもう一品。といっても既成品は使わず、牛乳のタンパク質を凝固させて取り出したフレッシュチーズ、いわゆるカッテージを使う。牛乳を加熱しながらレモン果汁などの酸を添加すると、かんたんに作ることができる。このとき残った乳漿(にゅうしょう)はホエーとも呼ばれ、プロテインの原料に使われるほど栄養価が高いため、捨てるのはもったいない。そこで、今回は卵液の出汁にこの乳漿を使ってみた。

1個の卵をカッテージとホエーにわざわざ分離し、結局同じ皿に盛る。この状況がまるで別れた男女が再び結ばれる様子を表すことから「元さや茶碗蒸し」と言われている(自称)。食べた人は、スタート地点から見えているくせにすんごく遠回りしないと近づけない竜王の城にやっとたどり着いた勇者の気分が味わえる。そんな言い伝えがあるとかないとか、もしくは、ないとか。

ちなみに、味付けは従来通り白だし。トッピングした自家製梅干しは「なくていんじゃね?」の嫁の一言でベンチ戻り。カッテージは予想以上に淡白で醤油味を受け止めきれていない。いっそ茶碗蒸しではなく、普通にスイーツに仕立てたほうがよかった気がしてならない、不遇の一品である。

 

レシピ

材料(1人前)

  • 卵 1こ
  • 牛乳 150cc
  • レモン果汁
  • 白だし 小さじ1/2
  • 梅干し 少々

作り方

  • 牛乳を鍋で熱し、沸騰直前でレモン果汁をすこしづつ加える。
  • 牛乳の中のタンパク質がかたまり出したら、加熱をやめ、チーズとホエーに分ける。
  • 卵とホエー、白だしをよくまぜ、器に入れる。
  • 蒸し器にかけて、弱火で10分程蒸す。
  • 蒸しあがったら冷蔵庫で冷やす。
  • チーズと梅干しをトッピングして完成。
2016-07-06 | Posted in 茶碗蒸しNo Comments » 
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