【95杯目】スナップえんどう茶碗蒸し

スナップえんどう。「スナップ」とは、何か?高校時代バトミントンサークルに入っていたが、手首のスナップがとても重要だった。しかし、豆に「スナップ」はあまり必要ないように思う。百合根同様、スーパーで見かけても「なんだかよく分からない野菜シリーズ」として長年敬遠してきたが、食卓(茶碗蒸し)の幅を広げるべく、思い切って購入。

スナップえんどうは、見た目ぷっくりとしてうまそうだが、硬そうにも見える。茹でたくらいで柔らかくなるのか。そもそもさやごと食えるかどうかも怪しい。とりあえずヤサ系の定番下ごしらえ「スジとり」を試みるが、そのスジは驚くほど固く、かつ両端につながってなかなか切れない。輪ゴムをタテにひっかけたようなややこしい構造に、ここから簡単な「知恵の輪」を強いられる。思い切って両端を爪で割ってみると「パシッ」と気持ちよく割れる。これがどうやら「スナップ」の由来だということは、あとからググって知った。

スジをとったスナップえんどうを2つに割ると、豆が左右のさやに交互にくっついて、なんとも可愛らしい。この豆だけを取って食うのは、らしくないように思う。「さやごと食える説」が、俺の中で有力になる。そこで、さやごと塩ゆでしたスナップえんどうをざっくり刻んで茶碗蒸しにまぜ、トッピングに生の「2つ割」をのせてみた(どうせ最後にひと蒸しするのだ)。前にやったずんだ茶碗蒸しとはまた異なる風味と食感が面白い。もちろん、さやも食えた。茶碗蒸し豆リーグが開催されたら、スタメンは怪しいがベンチ入りくらいはできるかもしれない。

ちなみに、スナップえんどうは「スナックえんどう」とも言う。ますますややこしいと思いがちだが、個人的なスナックえんどうと言ったら、「カルビーさやえんどう」もしくは「塩豆」の二択なので、さほど混乱はないと思った。

2017-02-02 | Posted in 茶碗蒸しNo Comments » 
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